介護の仕事で感じるやりがいとは?
2016.09.01

subimg03介護福祉施設で働くことは、並大抵の根性ではできません。人が嫌がる作業を率先してできるようなメンタルを持つ人だけが長続きできる仕事です。特に健常者と違って、様々な制約がある人や、不自由な身体で自分の意志通りに動けない人、さらに高齢で認知症を患っている人のお世話をすることは、どんなに精神的な強さを持つ人間であっても、くじけそうになることは一度や二度ではないはずです。しかし、その辛く難しい作業にこそやりがいを感じられる人がいることも事実です。どのようなメンタルを持っていても、我慢強さや忍耐力だけで長続きすることは不可能です。もっとメンタルの奥深い部分で、感謝の気持ちや許す気持ちを持っていないとできないことです。自分の精神性を高めることにつながるような出来事を、心から受け入れる器量の広さがある人にしかできないとも言えるでしょう。

介護の仕事の中で一番嫌でくじけそうになることは、下の世話です。高齢者の排泄物を処理するお手伝いを喜んでできる人は、恐らく存在しないのではないでしょうか。何らかの不平や不満を持ちながらも、お世話をさせていただくことに感謝するような気持ちを持つことこそが、自分の魂の成長につながることを理解している人にしか、あのような過酷な作業を続けることは不可能だと言えるでしょう。中には、自分の排泄物を職員に投げつけたりする高齢者がいるそうです。それでも、怒りの気持ちを許しの気持ちに置き換えて、淡々と排泄物の処理をするところにこそ、魂の成長があるのではないでしょうか。その部分だけを考えて、やりがいとして頑張れるのかもしれません。まだ20代前半の若い女性が、極端に嫌な顔をすることなく下のお世話をする姿は神々しいと感じられるような気がします。

介護職員の中には、メンタルの部分が追い付かなくて、泣きながら仕事をしたり退職を願い出たりする人も多いと聞きます。それでも、今の世の中は簡単に就職先が見つかるほど安定してはいません。生産現場では機械化が進む中で、人間が行なうのは管理業務だけになりつつあります。つまり、それほど製造業での求人が多くないということです。求人情報を見ても、製造業の求人は少なく、代わりに医療に関する専門技術や資格を持つ人や、施設職員などの求人が増えてきています。それだけ、人間を求めている職場は他にはありません。人間にしかできない作業に従事できる人は、必ず魂の成長につながる職場を求めているとも言えるでしょう。楽な職場には日々の楽な生活があるのかもしれませんが、魂のレベルを上げることを考えた場合、必ずしも理想的とは言えないかもしれません。辛く嫌な作業を求められる職場にこそやりがいや喜びが潜んでいるのではないでしょうか。

▲ ページトップへ